美食の街NYでも特に異彩を放つレストラン
コペンハーゲンの「ノーマ」で修業を積んだシェフのマシュー・ライトナー氏が2012年にニューヨークはトライベッカにオープンしたミシュラン2つ星付きのレストラン【atera】。
コンパクトなカウンターからは厨房が見渡せる。
一皿一皿が芸術作品のようなコースを堪能
アルコール、ノンアルコールのペアリングがあり、わたしはノンアルのペアリングをチョイス。
いままでのノンアルコールペアリングの中で1番のクオリティーだったのではないだろうか。
まずは甘く柔らかいホワイトアスパラガスとキャビアの一皿。
柑橘系のソースが爽やかで創造性を感じ、これから始まるコースが楽しみになった。
さくさくに揚げられたチーズボールは、さらに細かく削られた風味あるチーズとトリュフと一緒に。
燻製香のあるキャビア。
上質な油がまとわりつき、ロワイヤル(卵とブイヨンを合わせて蒸し、卵豆腐のように固めたもの)と合い、これは絶品。
サーモンといくらは、それぞれ紫蘇の天ぷらと共にいただく。
カリッカリの紫蘇のアクセントが心地よい。
フォアグラとマグロに、花の様に見立てられたスイカが添えられている。
あっさりとしたマグロが、フォアグラの臭みを消して爽やかに食べられた。
私は貝が食べられないので白身魚にチェンジしてもらった。
白身魚の上にキャビア、そしてスフレしたバターソースにほんのりとほうれん草の香りがクセになる味。
トリュフと味噌が香るスープのラビオリ。
スイートコーンと、少し感じる日本風な味わいが嬉しい。
宮崎産の牛肉。
醤油のソースとほうれん草クリーム。
血統の良さから滲み出る肉本来の深みを感じた。
そして最後、2品のデザートでコースの幕を閉じる。
お料理の味はもちろん、スタイリッシュな店内の雰囲気やホスピタリティー全てにおいて大満足だった。
ニューヨークを訪れた際は、また来ようと思った。
Information
77 Worth St, New York, NY 10013
+1 212-226-1444